仕事先から急いで帰り、彼女と車に乗り、実家で両親を拾い、弟夫婦のいる病院に向かった。
早速、昨日(2/14)産まれた赤ちゃんを見に来た訳だ。
入り口を入ってすぐのところに赤ちゃんの写真が並んでいてその中に水野の文字を見つけた。
その赤ちゃんは“泣いている赤ちゃん”の顔をしていた。
この写真の赤ちゃんが僕の甥になる訳だ。
真っ先に赤ちゃんのいる所へ。
ベッドの位置、角度が外からは見えにくくなっていたので、はっきりと顔を見ることができない。
しかし、ひょっこりと覗く生え際から髪の毛の感じは、僕の弟とうりふたつだった。
ひとまず、弟と弟の嫁がいる部屋に行った。
出産は大変だったという話をひと通り聞いて、少し歓談した後、改めて赤ちゃんのいる所へ。
今度は看護士さんにお願いしてベッドを移動してもらったのでよく見ることができた。
この世に産まれてからまだ24時間もたっていない赤ちゃんを初めて見た。
脆そうな感じはもちろんするのだが、それ以上に立派な印象を受けた。
立派な赤ちゃん。立派な人間。
時々、伸びをしたり、泣いたり、目を開けたり・・・ちょっと動くだけでも一同が声を上げる。
手放しで可愛いのだから仕方がない。
僕の両親もすごく喜んでいた。
出産した弟の嫁はすっかり“母親の顔”になっていたのだが、不思議なもので弟も“父親の顔”になっているように見えた。