*050301
サルーキ=というバンドのボーカルChiyoがうちに来た。
前回のZIMMERMANのライブに、現在レコーディング中の音源を持ってきてくれていた。
それを聴いて意見を聞かせて欲しい、と言われていた。
僕は自分のことを高い高い棚に上げて、彼らの作品、主にChiyoのヴォーカルについて意見を述べた。
歌い方、リズムの取り方などのテクニカルな面から、メンタルな部分まで様々な話をした。
プロデューサー気取りで、かなりエラそうにしゃべったが、すべては自分への言葉でもあった。
僕は音楽に対する気持ちを別のベクトルに持っていけたので、現在では自分のペースで、とても良いカタチで音楽と取り組む事ができている。
もちろん、現在の仕事の時間をすべて音楽に費やす事が出来て、今の生活を維持できれるのが望ましいが、それはもうすでに僕の中で答えが出ている。
そこには行けないってこと。
それは諦めや投げ出してしまっている訳ではなく、“ベクトル”を変えた、ということ。
むしろ、ベクトルを変えてからの作品のほうが完成度、納得度は上がっている。
この先、またベクトルが変化していくかもしれないが、音楽に対する気持ちは変わらない。
僕は「音楽がやりたい」だけではなく「音楽をやらなくてはならない」のだ。
そんなにややこしいことはない。
答えはいつも単純だ。